生き方と住まいの関係 〜第二の人生を考えた時〜


皆様にとって、「わが住まい」とは何でしょう。

本当に心なごむ家と呼べる住宅とは、長いあいだ住み続け、
自分の生活に十分なじんだもののことの言うのだと思います。

さまざまな思い出がしみ込んだ我が家で、老後は、
その思い出に囲まれて暮らしてゆくのもなかなかよいものです。

 しかし、今や「人生80プラス α年」の時代です。
40〜50代を起点にしても
それまでの人生とほぼ同じだけの時間が残されていることになります。

 その長さを考えてか、最近では老後を目前とした時、
それまでの生き方をがらりと変えて、
思いきった新しい暮らしや住み方を選ぶ人が増えています。

 たとえば、新しい発想で住まいを建てたり、
自然環境に恵まれた地方に住み替えるなどの例があげられます。
現代社会では、それは、日本国内にとどまらず、海外も視野に入れて考える方も少なくありません。

 また、年齢を重ねてから初めて見えてくるものもあります。
定年退職などを機会に、この後の人生をこんな風に生きていきたいという新たな生き方が見えてきたら、
その方向に向かって、人生のギアを入れ替えるという発想もありえるでしょう。 

 最近増えている、老後は田舎で暮らしたいという選択もそうした一例といえます。
「人生80プラス α年」時代は、想像以上に長いのです。
定年退職するのは、平均60歳前後。
女性なら、子育てから解放されるのはもう少し早い場合が多いかもしれませんね。
第二の人生といっても、先はまだまだ長い訳ですから、大いに楽しみましょう。
 
 この長い第二の人生の道連れを誰にするか、ということも大きな問題です。
最近は『夫婦の時代』という言葉もあるほどで、
老後は子供に頼らず、夫婦2人で暮らそうという選択肢が増えてるといわれてます。
ですが、どんなに仲の良い夫婦でも、まったく同時に人生の最期を迎えることは出来ません。
どちらか一方が残された場合も考えて、将来の見通しを立てることも必要でしょう。

 老後の生き方をどう選択するかは、そのまま住まいの問題に転換されます。
どう生きるかということで、どこで、誰と、どう住むか、ということに直結してくるからです。
 40〜50代に建てた「長生き人生の家」があっても、
老後、人生の指針が変わってきたら「長生き人生の家」を潔く手放すくらいの決意をすべきです。

 老後の暮らしには、住まいは確かに大きな位置を占めています。
でも、人生の主役は皆様自身です。皆様が本当に生きたい生き方が見えてきて、
それにふさわしい住まいが浮かんだ時、住宅を選択するときでしょう。
 第二の人生も、お住まいと共に、皆様らしくすごせますように・・・


「40歳からの快適住居学」より


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